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留学やワーキングホリデーで日本人に人気があるカナダ。
カナダが初めての海外経験という方も多いのではないでしょうか。
かくいう私も2024年に交換留学で行ったカナダが初海外で日々右往左往していたことを覚えています。留学を機に初めて一人暮らしを始めた私にとってカナダのスーパー事情を把握することは死活問題でした。
今回はそんな私の経験をもとに、カナダにある地元スーパー9選を、日本の食材の取り扱いがあるかも含めてご紹介します。
※本記事は執筆者が2024年にカナダのブリティッシュコロンビア州に留学していた際の経験をもとにしています。州によっては展開するスーパーが異なりますのでご注意ください。
渡航先のスーパー事情を知るべき理由
私は2023〜2024年にかけて約1年間カナダに交換留学に行っていました。その経験から「もし海外移住や留学を検討しているならその国のスーパーの事情を事前に知っておいた方がいい」と断言できます。
その理由として以下の3つが挙げられます。
- 渡航後の生活をシミュレーションできる。
- 日本食がどの程度手に入るのかわかる。
- 現地でも調達できるものがわかりパッキングが楽になる。
異国の地で慣れない環境の中、一からどこで何が買えるのか、どこで買うのが一番安いのかなどを把握するのは非常に大変です。実際、私はカナダに来た当初以下のような困難に直面しました。
「スーパーで買い物をしようにもそこまで行くバスの乗り方・降り方がわからない」
「スーパーに着いた後もどこに何があるのかわからない」
「それらしき商品を見つけても英語のためそれが本当に求める商品か確信が持てない」
「レジで何を聞かれているか聞き取れない」
ただ逆に言えば、事前にスーパー事情を知っておけばスムーズに海外生活を開始することができます。またすでに海外で生活している人にとっても有益な情報です。
本記事を通して少しでも海外(カナダ)でのスーパー事情に詳しくなりましょう!
カナダで日本食は手に入るのか
スーパー事情の中でも食は特に重要です。
カナダ移住を計画している人や渡加して間もない人の中には、食生活を日本に住んでいる/いたときと変えたくないと考える人もいるのではないでしょうか。
ご安心ください!カナダで日本食は手に入ります!
しかもとても簡単に!
昨今の海外ブームにより、カナダには現在大勢の日本人が暮らしています。特にカナダ第二の都市であるバンクーバーでは、日本人に出会わないようにするほうが難しいほどです。
また現地人の間でも日本食ブームが到来しており、日本食には一定の需要があります。
バンクーバーなどの都市部では、基本的な日本食はほぼ全て手に入るといっても過言ではありません。
郊外のスーパーでも日本食は手に入る?
ただ必ずしも日本食の手に入りやすい都市部に移住するとは限りませんよね。
特に留学生は、入学する大学が郊外に位置しているなんてことも少なくありません。なんとなく都市部以外では日本食が手に入りにくいイメージがあり不安な方も多いでしょう。
しかし心配には及びません!
都市部ほどではないですが、郊外でも意外と日本食は手に入ります!

私はAbbotsford(アボッツフォード)というバンクーバーから車で2時間ほどの距離にある街で暮らしたことがありますが、日本食を手に入れることに関して大きく不便を感じた事はありませんでした。
カナダの地元スーパー9選
カナダでは都市部、郊外関係なく日本食が手に入ることはすでにお伝えしました。
ここからはカナダにある地元スーパーの9選をご紹介します。各スーパーで買える日本食も記載しているので、そちらもあわせてご覧ください。
(1)Real Canadian Super Store (スーパーストア)
項目 | 詳細・評価 |
レジ形態 | 有人レジ&セルフレジ |
カート利用費* | 1ドルコイン(現金) |
価格帯 | 平均的orそれ以上 |
客層 | 良 |
清潔さ | 良 |
品揃え | 良 |
日本食の取り扱い | 可 |
特徴 | 新鮮で衛生的な食材が良心的な価格で購入可能 |
総合評価 | ★★★★☆(3.9/5) |
*カナダではスーパーでカートを利用する際、カートの取手にコインを挿入して解錠する必要があります。なお利用後はコインを回収できますのでご安心ください。
最初に紹介するのはカナダで最もメジャーなスーパーの1つであるスーパーストアです。
スーパーストアは個人的に1番好きなスーパーで留学中は最も頻繁に利用していました。
スーパーストアは比較的食材の品揃えが豊富で状態も新鮮なものが多く扱われています。
また店内は基本的には清潔で(トイレ除く)、客層も比較的穏やかな人が多かったです。
カナダのスーパーは床が汚かったり商品が散乱していたりすることが多くあります。
価格帯は平均的かもしくは平均以上かもしれませんが、清潔さや客層の良さを考慮すると最も利用しやすいといえるでしょう。
日本食の品揃えはあまり良くないですが、それでもいくつか購入可能なものもあります。以下に箇条書きでまとめました。

ちなみにパンに関してはスーパーストアが一番安く品揃えも豊富だと思います。
スーパーストアで購入可能な日本食
- キューピーマヨネーズ
- S&Bとろけるカレー中辛
- Mizkan米酢
- キッコーマン醤油
- わさび
- のり
- ポッキー
- コアラのマーチ
- ハイチュー
- キットカット
- 宇治抹茶
- 緑茶
- 烏龍茶
- 玄米茶
- 日本米
- 椎茸
- にんじん
- 大根
- 絹豆腐
- 木綿豆腐
- 梨(ない時期もあり)等
(2)Walmart (ウォルマート)
項目 | 詳細・評価 |
レジ形態 | 有人レジ&セルフレジ |
カート利用費 | 1ドルコイン(現金) |
価格帯 | 平均的orそれ以下 |
客層 | 可 |
清潔さ | 可 |
品揃え | 良 |
日本食の取り扱い | 可 |
特徴 | 生活用品/大容量の消耗品に関してはコスパ良 |
総合評価 | ★★★☆☆(3.0/5) |
2つ目に紹介するのはウォルマートです。
海外に興味がある人ならウォルマートというスーパーについて一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
私は留学中、食品に関してはスーパーストアを主に利用していたこともあり、ウォルマートに行く機会は少なかったです。
ただ、生活用品に関しては他のスーパーよりも安い傾向があります。私はカナダに越して間もない頃、新居で使う布団やデスクランプ、調理用品などに関しては全てウォルマートで調達しました。
スーパーストアにも生活用品は売っていますが、少しお高め。。。
容量が多いタイプの食器用および洗濯洗剤、ボディソープなどの消耗品含め、生活用品に関してはウォルマートがお得です。
(3)Dollarama (ダララマ)
項目 | 詳細・評価 |
レジ形態 | 有人レジのみ |
カート利用費 | 無料 |
価格帯 | 1〜5ドルの商品が多い |
客層 | 可 |
清潔さ | 可 |
品揃え | 可 |
日本食の取り扱い | – |
特徴 | 調味料/生活雑貨/小容量の消耗品に関してはコスパ良 |
総合評価 | ★★★★☆(3.5/5) |
次はダララマの紹介です。
ダララマはいわゆる1ドルショップ、日本で言うところの100円均一です。
ただ1ドルショップにもかかわらず1ドルでは買えない商品のほうが多く、また日本の100円均一と同じクオリティを期待するのはやめておきましょう。
ダララマの特徴ですが、ちょっとした生活雑貨(ハンガーや食器など)はもちろんのこと、小容量の洗剤やウェットティッシュ、基本的な調味料が安いです。
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私はコショウを他スーパーから5ドルほどで購入しましたが、ダララマでは同じサイズが1ドルで売っていました。。。
すでにスーパーストアでは食材が、ウォルマートでは消耗品が安いことには触れました。ただ、基本的にそれらでは大きいサイズのものしか売っていませんし、売っていても割高なことが多いです。
その点ダララマでは大容量の消耗品は取り扱っていませんが、その分少量を1ドルほどで購入可能なため使い方次第で大幅に節約することができます。
(4)FreshCo (フレシュコ)
項目 | 詳細・評価 |
レジ形態 | 有人レジ&セルフレジ |
カート利用費* | 25セント(現金) |
価格帯 | 平均以下 |
客層 | 可 |
清潔さ | 可 |
品揃え | 可 |
日本食の取り扱い | 良 |
特徴 | ちょっとした日本食や手頃なサーモンの切り身が購入可能 |
総合評価 | ★★★☆☆(3.0/5) |
フレシュコは小規模なアジアンスーパーです。
郊外にも展開しているスーパーの中では日本食の取り扱いが一番多く、ちょっとした日本食はここで手に入ります。私はここでお米とうどんを定期的に買っていました。

ちなみにカナダで日本米を買いたいときは、パッケージに「Rice for Sushi」や「Sushi Rice」など寿司米であることが表記されているものを選ぶと確実です!
またインドや中国系の商品ではありますが、鶏ガラスープの素やコンソメスープの素などもここで購入しました。
ただ小規模スーパーなので全ての日本食が手に入るわけではありません。あくまで“ちょっとした”日本食を買いたいときに利用しましょう。
なお日本食のほかに、フレシュコはサーモンのコスパもいいです。
FreshCoで購入可能な日本食
- 日本米
- S&B生わさび
- キューピーマヨネーズ
- マルカンすし酢
- キッコーマン醤油
- キッコーマン照り焼きソース
- ラ王(袋麺)
- 冷凍讃岐風うどん等
(5)Save-On-Foods (セーブオンフード)
項目 | 詳細・評価 |
レジ形態 | 有人レジ&セルフレジ |
カート利用費 | 1ドル(現金) |
価格帯 | 通常価格:お高め(メンバーシップ価格:平均以上) |
客層 | 優 |
清潔さ | 優 |
品揃え | 良 |
日本食の取り扱い | 可 |
特徴 | アメックスカード利用可能なカナダきっての高級スーパー |
総合評価 | ★★★★☆(3.5/5) |
セーブオンフードは今まで紹介してきたスーパーの中で、最も価格帯が高いです。
日本でいう成城石井くらいの高級感でしょうか。値段が高い分、店内の清潔さや客層に関してはピカイチで文句のつけ所がありません。
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価格が高いのがネックで私は数回しか利用したことがないです。。。
ただメンバーシップカードを作れば、会員限定価格で商品を購入可能ですし(各商品大体1〜2ドルくらい値下げが適用されます)、他のスーパーでは基本使用できないAmerican Expressのクレジットカードで支払いができます。
American Expressのカードしか持ってきていない場合や、American Expressのカードをどうしても利用したい場合などはセーブオンフードの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
(6)No Frills (ノーフリルズ)
項目 | 詳細・評価 |
レジ形態 | 有人レジ&セルフレジ |
カート利用費 | 1ドル(現金) |
価格帯 | 安い |
客層 | 良 |
清潔さ | 良 |
品揃え | 可 |
日本食の取り扱い | 可 |
特徴 | 新鮮な野菜が安価に手に入る激安スーパー |
総合評価 | ★★★★☆(3.5/5) |
ノーフリルズは1つ目で紹介したスーパーストアの系列店です。
品揃えはスーパーストアによく似ていますが、少しバラエティに欠けます。その分、価格帯はスーパーストアよりも安く、ここで紹介しているスーパーの中では最も安いといえるかもしれません。
特筆すべき点は、価格が安いのに新鮮な食材が手に入ることです。新鮮な野菜で定評のあるスーパーストアの系列店であるため、その恩恵を存分に受けているのでしょう。
(7)H MART (エイチマート)
項目 | 詳細・評価 |
レジ形態 | 有人レジ&セルフレジ |
カート利用費 | 不明 |
価格帯 | 平均的 or それ以下 |
客層 | 良 |
清潔さ | 可 |
品揃え | 良 |
日本食の取り扱い | 優 |
特徴 | 日本食を大量に取り扱う韓国系スーパー |
総合評価 | ★★★★★(4.5/5) |
次はアジアンスーパーの中で個人的に一番好きなのHマートの紹介です。
Hマートは韓国系のアジアンスーパーで日本食もたくさん取り扱っています。日本のお菓子や食材、調味料はもちろんですが、何よりも薄切り肉(しゃぶしゃぶ用)が購入可能です。
バンクーバーにある日本食スーパーや次に紹介するT&Tを除き、薄切り肉は基本的に手に入りません。またカナダではまずお目にかかれない日本の食パンやカレーパンも買うことができます。
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日本食ではないですが個人的にはキムチもおすすめで、韓国のオンマ(韓国語でお母さんという意味)が作る本格キムチが食べられますよ!
(8)T&T (ティーアンドティー)
項目 | 詳細・評価 |
レジ形態 | 有人レジ&セルフレジ |
カート利用費 | 不明 |
価格帯 | 平均的 or それ以上 |
客層 | 可 |
清潔さ | 可 |
品揃え | 良 |
日本食の取り扱い | 優 |
特徴 | ニッチな日本食まで手が届く中国系スーパー |
総合評価 | ★★★★☆(3.5/5) |
T&Tは中国系のスーパーです。
主にバンクーバー近郊で展開されており、インターネットで「カナダ 日本食」と検索すると真っ先にヒットします。
検索で上位になるのも頷けるほど日本食をたくさん扱っており、例えば、ゴボウやレンコン、シソも売っています。ニッチな日本食が欲しくなったら、T&Tで取り扱われていないか調べてみてください!
(9)Costco (コストコ)
項目 | 詳細・評価 |
レジ形態 | 有人レジのみ |
カート利用費 | 不明 |
価格帯 | 平均的 or それ以上 |
客層 | 可 |
清潔さ | 可 |
品揃え | 良 |
日本食の取り扱い | 優 |
特徴 | 爆買い不可避、マスターカード携帯必須の業務スーパー |
総合評価 | ★★★★☆(3.5/5) |
最後に日本でも言わずと知れた有名スーパー、コストコの紹介です。
会員証がないと利用できないので、周りににコストコの会員証を持った友人いたら、ぜひ連れて行ってくれとお願いしてみてください。
さて、コストコで買うべきもの及びするべきことですが、トイレットペーパーやキッチンペーパーなど大量に消費するものに関してはやはりコストコサイズで購入できるとお得です。

コストコには1.5ドルと破格で食べられるホットドッグや特大サイズのアイスクリームがあるのでそれらを食べるのもいい思い出になります。
なお、コストコの支払いにはMastercard(Visa等は使えません!)のクレジットカード/デビットカード、もしくは現金が必要です。また、車を持っていない場合、帰りは高い確率でUberが必要になるので注意してください。
まとめ
今回は郊外にあるカナダの地元スーパー9選をご紹介しました。
今ではもう懐かしいですが、カナダに来た当初は最寄りのスーパーに行くのもひと苦労でした。おそらくこれからカナダに来る方々も同じような経験をされるでしょう。
今回の記事はそんな方々の負担を少しでも減らせることを願って執筆しました。
楽しんでいただけたでしょうか。
今後も私のブログを見にきてくださると幸いです。
またブログ以外のSNSもございますので、そちらもぜひフォーローしていただけると幸いです。
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